大規模修繕工事を計画する為には建物の劣化状況を正しく把握することが重要です。この調査により、診断調査結果に沿った適正な修繕仕様を立案し、大規模修繕工事に想定される概算工事費用を算出します。
もちろん、大規模修繕工事のためではなく現状の劣化診断調査であっても、管理組合様へ主要な劣化、劣化の判定、応急度合などを記した調査報告書を提出いたしますので、現状の把握であっても、いずれ行う工事の時期の選定にもご活用いただけます。
神奈川建物リサーチセンター(KRC)は、大規模修繕工事を行う施工会社でも、管理会社でもない「大規模修繕のコンサルティング業務」を専属で行う設計事務所です。第三者的主観である、ロングライフビル推進協会(BELCA)の診断指針によって、建築仕上診断技術者が診断を行いますので調査者の主観にならない公平な診断が可能です。
実施内容
コンクリート等外装材のひび割れ、剥がれ、エフロレッセンスおよび鉄筋露出等の状況を調査します。
タイルやモルタルを打診ハンマーで打診し、反響音によって浮きのは範囲を調査します。
屋上、庇、共用廊下等の各部防水層の剥離、破断(口開き)等の劣化現象を目視・指触・打診ハンマー等にて調査します。
外装材がどの程度の強度でコンクリートに付着しているか測定試験機で引張り調査します。
コアを採取し、フェノールフタレイン溶液を散布し、中性化部分(無色)をノギスにて測定します。
サンプルを採取し、引張試験機を用いて性能程度を測定します。
躯体の赤外線放射量を測定し、欠陥部分の浮きの位置や大きさを計測します。
電磁波レーダーにより鉄筋の位置やかぶり厚さを調査します。
鉄筋腐食度やかぶり深さを調査します。
コンクリートに打撃を加え返ってきた衝撃の強さを図り、コンクリートの圧縮強度を測定します。
給排水設備(MB内配管等)、電気設備(照明器具等)の各劣化状況を目視、指触により調査します。
ひび割れから空気や雨水が浸入して漏水事故やコンクリートの中性化を促進させ、鉄筋の発錆などを促します。
躯体コンクリートの耐久性に大きな影響を及ぼします。
放置することによりタイルやモルタルが剥落し、事故を引き起こす場合があります。
外装材の劣化や変色、、カビ・藻が発生するなど見苦しくなります。
錆汁で外壁が汚染されたり、鉄材の強度が著しく低下します。
放置することにより欠損部が拡大し、構造体の寿命を低下させてしまいます。
塗膜の保護機能が失われてしまいます。
セメント成分の石灰分が溶け出したことにより発生する白い物質で、多く発生している場合は漏水の注意が必要です。
塗装やシーリング材の塗膜強度がなくなり、保護機能も著しく低下します。