マンションが建設された時期により、給水システムや配管材料が異なります。
昭和後半~平成初期に建設された建物では、以下のシステムが主流です。
配管材料は共用部と同材質が使用されている場合が多いです。
加えて、水道メーター・止水弁・減圧弁等の鉄以外の金属部品が多く使用されており、異種金属が引き起こす電食により、他の部位より早く錆劣化が進行します。
塩化ビニルライニング鋼管+コート継手が使用されている場合は、錆劣化による「赤水の発生、錆こぶの成長による水量低下、漏水事故」が起きています。専有部は配管径が20A以下と細いため、特に錆劣化が顕著に現れます。
配管内の状況を把握するため、「内視鏡調査及び配管抜き取り調査」を行い、劣化進捗度を調査します。
調査をもとに最善の改修案をご提案します。
配管改修に際し、給水方式を水道直結増圧方式に変更し、「おいしい水」と「維持管理費用の低減」を図るマンションが多くなっています。
旧年、雑排水管(流し、浴室系統他)に「亜鉛メッキ鋼管(白ガス管)」を使用している事が多いです。
「白ガス管」は、排水管内に発生した腐食性ガスにより管内を腐食され漏水するトラブルが増しており、特に流し系統の排水管で顕著にみられます。
近年に建てられた建物は、管内の腐食を考慮して、「耐火二層管、排水用塩化ビニルライニング鋼管」等、内面に腐食性のない塩化ビニル系の材料を選定することが多いです。
弊事務所では、配管内の状況を把握するため、「CCDカメラ調査」を行い、劣化進捗度を調査します。
調査をもとに最善の改修案をご提示いたします。
排水管の改修工事は外装の大規模修繕工事や共用部給水管改修工事と比較すると、共用配管でも専有部内での作業が中心になる為、住民の合意形成が特に求められます。
旧システムのマンションについては、現時点でのエコシステムをご提案し、
「改修計画・設計」を行います。
調査診断報告書をご提出後、貴マンションに最もふさわしい計画案をご協議の上、ご提案させて頂きます。